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【016】「Le journal de l'exposition=展覧会日記」Feb.9

今回は、銀座のspace kobo & tomoで展覧会を行った山根英房さんに
ご寄稿いただきました。
展覧会日記といえば、これまでは展覧会を観て来た人の記事ばかりでしたが、
果たして展示する側の人たちにとって展覧会はどの様に映るのでしょうか…


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2006年1月 30日~2月 4日、銀座にあるSpace kobo&Tomoというギャラリーにて展示を行いました山根英房です。
 私にとって今回が2回目の展覧会となりました。
今回の展示計画は、以前より批評家の方と相談しながら進めてきたものですが、実際に発表することが決まったのが昨年の12月ということもあり、作品の仕上げ作業に悪戦苦闘しました。

今回展示・発表を行ったSpace kobo&Tomoは銀座一丁目の、歴史を感じさせる静謐な建物の地下にあります。訪れた人は、建物に入り階段を下ると奥にギャラリーの扉とその扉越しに作品が見える位置に立つことになります。そして扉に近づくにつれて少しずつ作品が見えてくるアプローチを経て、作品とギャラリー空間に出会います。このアプローチにおける視線の行方を考慮に入れた上での展示を考えていました。
 ただ、当然ながら展示空間には制限があり、作品と鑑賞者との距離が近くならざるを得ない状況でしたので、仕上げ段階における、作品の大きさと展示位置、作品同士の間隔などには特に気を配りました。その上で、作品の等価性、連続性を大切にしたかったので、一つの壁面に対し、横一列に展示することを考えました。しかし、作品を直線的に等間隔に展示するのは予想以上に手間のかかる作業でした。というのも、人の目は思いのほか正確なもので、ほんの少しのずれであっても、ギャラリーに足を踏み入れた瞬間にそれが分かるんですね。そしてそれが分かってしまったら、すごく目障りになってしまいます。ですから、鑑賞者が興ざめにならないよう、幾度も作品の位置を微調整しながら展示作業を行いました。

 会期が始まり、知り合いや友人、またこれまで面識のなかった人達との会話を通じて、自分自身も作品と新たに対峙する時間を過ごしました。もちろん見に来てくださった方々から賛否両論のご意見を頂きました。中には、「作家自身の言葉を聞くと分かる」「補足的なテキストなり説明が欲しい」などの意見もありました。今回の私の作品では、私が集めてきた情報の中のある要素をピックアップして、それになるべく手を加えることなく提示するという考えが根本にあったので、できるだけシンプルな展示をしました。そうすることで鑑賞者に対して限定的な思考を押し付けるのではなく、広がりを持った思考を促そうとしたわけです。しかし、こうした展示方法が逆に上記のような意見を生んだことも事実です。補足的な説明を欲している人の為に作品解説をしたり、テキストを別途用意しておくことも必要なことであると実感しました。目指すべきは、そうした別途の説明抜きでもこちらの意図が伝わるように、伝えるべき要素が凝縮されている作品・展示空間なのでしょう。

 様々な人との出会いと会話があった今回の展示で、私にとって初めて作品を買って下さる方に出会いました。非常に感激したと同時に大きな後押しをされたのだと思いました。そしてこのことを通じて、今後の作品制作に自信を持つと共に責任を感じずにはいられませんでした。展示する作品に対して責任を持つということを改めて考えさせられました。
 今回の展覧会での経験を栄養として、作品を見てくださる人にとっても私にとっても有意義な作品を作っていきたいと思います。


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山根さん、どうも有難うございました。
この展覧会の様子を写した写真を当ブログにて来週ご紹介いたします。
お楽しみに!
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テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル:学問・文化・芸術

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