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【023】「Le journal de l'exposition=展覧会日記」Mar.1

BankART で始まった展覧会「食と現代美術part2- 美食同源」への出展企画として、
2月25日(土)に催された≪晩餐会 矢継ぎ早なドラマ≫【EAT&ART TARO(料理)、
住中浩史(空間演出/にっぽんmuseumアカデミー会員)、水内貴英(陶器/にっぽんmuseumアカデミー会員)】 のレポートをお届けします。

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人一人がようやく通る事の出来る狭い階段を上がり、会場に足を一歩踏み入れる。途端に軽い眩暈に襲われる。高い高い天井、壁の気配が感じられない広い空間、そして暗闇。視線を空間の中にしっかりと定める事ができない。ただ、消え入りそうな光を灯し、暗闇の中でぽっかりと浮かびあがった30席の白い長テーブルが目に飛び込んでくる。十数メートルにも渡る晩餐会テーブルは整然と設えられてはいるけれども、巨大な暗闇に飲み込まれ、まるで宇宙の中で浮遊しているようにさえ見える。空間につなぎ止める術を断たれたまま不安定な足取りでテーブルに近づき、席に着く。一夜限りのアート晩餐会の始まりである。

テーブル

 目に映るのは皿だけを照らし出す微かな光のみ。会話さえ禁じられ、後は差し出される料理と対話する他無い。約10センチ四方のカラープレートにのせられた料理が次々と運ばれる。一プレートはそれぞれ皆2,3口大ではあるけれども、参加者はそれらをナイフとフォークで注意深く刻み、口に運び、食べ終わった途端それらは直ちに下げられ次の一品が運ばれる。その繰り返しである。食前酒の後、一かけらのチーズに始まり、時折ワインの休憩を置きながら、ゼラチンで覆われた豚肉、カブの煮物、ゴマペーストの塗られた焼き魚、鰹節をまぶしたぜんまい、三味寿司、オレンジ・ゼリー、フルーツ・タルト…文字通り≪矢継ぎ早な≫皿たち。
B料理2

B料理1

 おそらくどの来場者にとってもこれ程までに鋭敏な感覚でもって食す事は極めて稀な体験だろう。限定された環境の中、十分に味わう事に加えて、通常のコース料理と異なり出される料理に一定の規則が無い為、次に何が運ばれてくるのか探り予想する、あるいは皿の連続に何らかの物語を付与する等して晩餐会を過ごした者も少なからず居たはずである。「食と現代美術part2- 美食同源」への出展企画として催された≪晩餐会 矢継ぎ早なドラマ≫、それは来場者それぞれの胸にそれぞれのドラマを作り出したに違いない。(編集局/川野)
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テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル:学問・文化・芸術

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