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【032】「Le journal de l'exposition=展覧会日記」Mar.30

今週は3月11日に横浜で行われたにっぽんmuseum企画協力のイヴェント《建築はお菓子である~パティシエ界のパラディオ、A.カレームを読む~》についてご報告します。
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3月11日の夕刻、「食と現代美術part2- 美食同源」展(BankART1929)関連プログラム《建築はお菓子である~パティシエ界のパラディオ、A.カレームを読む~》が催されました。
今回、朗読会の会場となったのは同展内 大橋渉作≪パンな気分≫、
池田雪絵+斉藤理≪dessert d'archi 建築をかじってみよう≫の展示会場でもあるカフェ、HANA-YA。

少々遅ればせながら、当日の様子をレポートいたします。


夜のHANA-YA


碧く暮れゆく馬車道通りに、橙色の明かりを灯したHANA-YA。
扉を開けると、温かく心地よい空気に包まれます。

ちょうど日が沈み終わった頃、朗読者の杉並勢津子さんを囲み、
参加者のみなさんは各々お好みの位置にご着席。
イアン・ケリー著『宮廷料理人アントナン・カレーム』 (村上彩訳・ランダムハウス講談社・2005/Ian Kelly, "Cooking for Kings", 2003)からのエピソード が繰り広げられます。


朗読風景


優しく、親しみ深い杉並さんの語り口。
聞き入るうちに「パティシエ界のパラディオ」A.カレームの世界にトリップしてしまいそうに。
目を瞑ればそのお料理の情景が浮かぶほど、臨場感溢れる雰囲気が肌に感じられます。

キッチンからは、調理具の摩擦音さえ聞こえてくるような・・・!?

いえいえ、それは気のせいではありません。
そうです、カフェ内キッチンスペースにてスタッフが用意しているのはカレームのレシピによるお菓子。

カレームが残したレシピの中から、1829年、パリ・ロスチャイルドの邸で、紀行作家レディ・モルガンに供したという 「ネクタリンのプロンピエール」を再現したもの。

耳で朗読を堪能したのちは、舌で建築を味わっていただきます。
目でも楽しめるこのお菓子。


HANA-YAプロンピエール

中央オレンジ色のクリームがプロンピエール。
白いウェハースとの対比でHANA-YAの外観を表現。


口の中には上品な甘さが広がり、先程耳から得た情報を体現してくれます。

建築って、難しい??などと、素人の私は思い込みがちですが、
耳で、肌で、目で、舌で楽しめる建築体験に、すっかり親しみを感じてしまったのでした。
実際の建築物に触れることへの興味も、触発されてしまいます。

4月以降は、「朗読で楽しむ美術書講座」が開講されます。
みなさまもご一緒に、“感覚の芸術体験”いかがですか?(編集局/中村)

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テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル:学問・文化・芸術

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