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【041】「Le journal de l'exposition=展覧会日記」May.18

パリ在住の梶井耶也さんに Foire de Paris 「パリ大市」について
ご寄稿いただきました。
野菜やフルーツ等の食料品から化粧品、食器、電気製品まで何でも
揃う大市で目にしたパリの風景とは…
海外発の楽しいレポートをどうぞお楽しみ下さい!

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パリ大市の記 
 4月28日から5月8日まで、市の南端ポルト・ド・ヴェルサイユに位置するパリ・エクスポにて、 “ Foire de Paris ” (以下、「パリ大市」)が開催された。パリ大市は、1904年にタンプル地区で開かれて以来、徐々に規模を拡大しながら毎年行われているイヴェントで、インテリアから食料品まで(今年は2650団体が参加)、とにかくなんでも取り揃え、220,000㎡のスペースが一大お買い物会場となる。フランス全土から来場者があり、以前は連休を利用して近隣諸国からも訪れる人が多かったとか。
FoireP1


1号館から8号館までの建物にそれぞれテーマが割り振られ、観光用ミニ列車に揺られたりしながら、ホールを渡り歩く。とにかくいろんなものがあるので、数日に分けてお買い物を楽しむ人も多い。その雰囲気を一部ご紹介しようと思う。

 まずは一番入り口に近い1号館。最も大きいこのホールのテーマは「メゾン」。大規模なガーデニング用品、プール、口から水が出るライオンや肌も露な美女の像、オシャレな暖炉にスパ等々、モダーンでアーバンなライフを演出するための豪華な品々が並んでおり、モデルルーム会場といった様相。お客さんに、家族連れや優雅な御夫婦が多いのも納得である。そんなメゾンに住まう将来の幸せな我が家族を夢想しつつも、パリに仮住まい中の筆者(独身)は当然、庭にプールなど持てるはずもなく、雰囲気だけ味わって次のホールに移動という次第。
そこから渡り廊下を歩いて2号館に入ると、なにやら常夏の雰囲気。グアドループ、マルティニック、タヒチ、キューバなどのトロピカルなブースが並ぶ。パレオ、貝や真珠細工、南国の野菜やフルーツの売り場では、カラフルな民族衣装にココナツ色の肌の美しいお嬢さんたちが迎えてくれる。写真のフルーツ、色と匂いにつられて近寄ってみたら、なんとロウソクだった。よくできている。

FoireP2


趣のあるウッディなバーカウンターで特産のラム酒をいただくのもなかなか乙だが、真っ昼間からラム酒は少々刺激が強すぎるかしらと自粛し、次のホールへと足を運ぶ。

 お向かいの5号館は、一階がパソコン、携帯電話、MP3プレイヤーやゲーム機器などのマルチメディア類で、二階に上がると半分が美容・健康コーナー、もう半分が手芸・アクセサリーコーナーとなる。こちらの会場では、毎日11時から二時間ごとにアクセサリー製作のワークショップが行われる。時間によって異なった出展団体が材料を提供、作り方を指導し、できたものは持ち帰ることが出来る。参加費は無料ときているので、開始時間の10分前には作業場の椅子は、すでに数十人の参加者で埋め尽くされていた。参加者の熱気に圧倒され、少々後退しつつ振り向くと、こちらではお洋服制作のための裁断用品実演販売を行っている。皆さん、真剣に聞いていらっしゃる。

FoireP3


もちろん、ワークショップに参加せず、自分で材料を買っておうちでアクセサリーを作るワ、という人のためのブースもかなりの数が揃っている。写真はパリに店舗を持つビーズ屋さん。かわいいトンボ玉や色も形も多様なビーズの群が創作意欲をそそる。
FoireP4

FoireP5


かわいいピアスやネックレスはないかいな、と物色しながら歩き回る。と、向こう半分はまた別の世界であった。コスメティック、フェイスケアなどの美容コーナー、足裏および全身マッサージ機、ジャグジーなどの健康コーナーである。マッサージ機に深々と腰掛け、ウーっと唸りながらローラーのうねりに身を委ねるというのは、日仏共通の光景かと思われる。が、なんと、こちらフランス、脇の脱毛を試している人もいらっしゃり、これにはさすがにぶったまげてしまった。斯く言う筆者も、笑顔がステキなお姉さんにつかまって、爪を磨かれてしまったのだけれども。

 さて、そろそろおなかがへってきた。何を食べよかな、と向かったのが3号館、「フランス・ヨーロッパの土壌」がテーマである。ここは最も賑わっていたホールのひとつ。やはり腹が減っては軍はできない。入り口付近にあるヴェネツィアのカーニヴァルのマスク、ボヘミアングラス、ロシアのマトリョーシカなどを眺めながら進むと、美味しいものに辿り着く。品揃えは、というと、ソーシッソン(サラミ風ソーセージ)にチーズ、ワイン、フォワグラといった定番に、ブルターニュ名産クレープやクイニー・アマン、イタリアン・ジェラート、キノコなども売っている。ちなみにキノコスタンドにはセップ茸100g 11€、シイタケも同額であり、後者は28€のパックもあった。
食事をするのに屋台形式のレストランもあるのだが、結局友人は写真のソーセージ煮込みを挟んだサンドイッチを、私は喉が渇いたのでシードルをいただく。そして牡蠣バーで牡蠣とワインと半分ずつ賞味し、最後はジェラートで締めた。甘味を片手にぶらぶらと徘徊しながら、生演奏の昔懐かしいシャンソンに耳を傾けるのも一興だ。

FoireP6

もうもうと煮え立つソーセージたち。

お腹もいっぱいになり、動く歩道に少々乗ると、フランスで活躍する工芸家のブースが並ぶ8号館へ出る。こちらでは、革製品や時計、アクセサリー、昆虫標本や絵画など、オリジナル且つ実用的な作品が展示販売されている。
 筆者が思わず購入したネコ型小銭入れの作者は、エクス・アン・プロヴァンスから来ている革細工職人。南仏の色合いが作品に反映されていて、眺めているだけでも愉しくなってくる。

FoireP7


続いて日本人アーティストをご紹介。パリで活躍するジュエリーデザイナーのミウラ・ヒロコさん。デザインから制作まで、ご自身の工房で手ずから生み出される作品は、独創的な形でありながら身につけてみるとさり気ないコケティッシュな魅力を発揮するノダ!(ぜひ実物を手にしたいという方はこちらへ→Ateliers d’Art de France –Les Boutiques, adresse : 22 et 26 avenue Niel –75017 Paris)
FoireP8

FoireP9


 そしてヒロコさんに勧められて最後に訪れたのが「世界の名品」と題される4号館。アフリカ、インド、アジア、アメリカの名産品がならび、その様相はまさにバザール。日本代表としてこけしスタンドも発見!中国ブースでは盆栽の向こうに種々雑多な陶器製置物が並ぶ。
FoireP10

FoireP11


また、こちらはおじさんがろくろを回して実演している、チュニジアの陶器のお店。タジンと呼ばれる北アフリカ料理用のお鍋(その名もタジン)やお皿、壷などを販売している。
FoireP12


この館のブースは実にバラエティに富んでおり、ブラジル、カメルーン、韓国、モロッコ、チベット、ネパール、ニュージーランド、セネガル等々、国籍は枚挙にいとまがない。トロピカルな2号館と併せ、フランスにおける移民の受入れ具合が出展者の多様性に反映されている観がある。

 その他にも、屋外では自転車やキャンプ用品が売られていたり、ジャズや民族音楽、クラブ・ミュージックのライブが行われていたりと、とにかく会場は活気に溢れていた。ちなみに、アウトドアコーナーでは、陸軍による綱渡り体験が実施されており、迷彩服を来た子供が命綱をつけてロープを滑走する光景が見られ、元お転婆娘の騒ぐ血を抑えるのに一苦労なのであった。
 さぁ、お祭り気分も満喫したしいよいよ帰るぞという段になって、たんまりお買い物して荷物が重くなっちゃった、という人もいるだろう。そういった人のために、ちゃんとショッピングカートまで売っているのだから、いたれりつくせりなのである。(パリ在住/梶井耶也)
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テーマ:フランスの生活 - ジャンル:海外情報

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