2017-07

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【048】精緻で美しい大正時代の邸宅「旧柳下邸」vol.1

☆ 柳下邸のイベント
全景

横浜、根岸の丘に和館、洋館、蔵からなる旧柳下邸がある。柳下家は横浜で金属の輸出業を営んでいた。大正8年頃に建てられたこの家は、柳下家から横浜市に寄贈され、平成15年より一般公開されている。また、「端午の節句」「お月見」「ぶんかの日」など季節に応じた年9回ほどのイベントが行われ、展示と、朗読会、寄席、雛人形講座なども、あわせて催される。
廊下の短冊

7月始めには「七夕飾り」の展示があった。ここでは飾りつけを「室礼(しつらい)」と呼んでいる。室礼-季節に合わせた花や物を飾り、客をもてなし楽しむ-ふだんは、ほとんど目に耳にすることのない言葉であるが、柳下邸にぴったりの響きである。今回の室礼は古い着物を集めておられる四戸邦江氏によってなされた。
着物の飾り

和館玄関前にそよいでいる笹の葉と短冊。廊下にひしめいている短冊。もちろん願い事を書いて吊るす場所もある。短冊を吊るすのは、子供の時以来で少し真剣にもなり楽しい。家のあちこちに、着物や紙で作った飾り、細々と置かれた展示物がある。さまざまな凝った意匠を持つ、この家自体が芸術品とも言えるが、そのなかで、こういう飾りを見るのは格別である。
祭壇

玄関の前室には、珍しい、公家、冷泉家の七夕の祭壇、「星の座」を参考にした壇が組まれている。祭壇には、小さな器に盛られた色とりどりのお菓子や、これまた色とりどりの布が置かれている。お菓子はともかく何故、布が置かれているのか?七夕のもとは中国で紀元前からとも言われ、様々な、いわれや風習があるが、日本では棚機つ女(たなばたつめ)-乙女が機屋にこもり神を待つ-が起源になっており、そこから機織、裁縫、ひいては、芸事の上達を願うことになったそうだ。機織、裁縫、それで布が置かれているのだろうか。その布は広げられ、天の川を表すのかもしれない。こういうふうに七夕について思いめぐらすのも、観光七夕ではない、ここでの、じっくりと味わえる七夕に触れたためだと思う。
お茶お菓子

またイベントの時のみ、美味しいお茶と季節のお菓子の茶房もやっている。七夕イベントでは貝の形の最中であった。お茶は飲み放題、お茶もお菓子もたいそう美味しい。外は汗の出る日でも家の中は涼しく、清(さや)かな自然光が射し込む日本間でお茶をいただく。それだけでも貴重なひとときである。

【来週に続く・・・】

(小笠原真美/パフォーマンス・アーティスト)

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根岸なつかし公園 旧柳下邸

横浜市磯子区下町10 JR根岸線「根岸」徒歩10分
駅前に案内板あり。その横にある昭和63年に中学生によって作られた絵地図「祖父たちが語る根岸マップ」も見ものである。

http://www.city.yokohama.jp
/me/kankyou/park/make/negishinatsukashi.html

開館時間 午前9時-午後4時半 7,8月は午後5時半まで
休館日 毎月第2火曜(祝日の場合はその翌日)
入館料 無料
次回イベント 8月1日(火)~8月31日(木)
「日本の夏」(昔ながらの日本の夏の過ごし方の体験・朝顔・風鈴・うちわ)
なつかし茶房(夏仕様) 400円くらい  注文自由
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テーマ:建築デザイン - ジャンル:学問・文化・芸術

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