2017-09

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【050】精緻で美しい大正時代の邸宅「旧柳下邸」vol.2

先週に引き続き、小笠原真美さんによる横浜・根岸の邸宅でのイヴェントレポートをお届けします。
先週の記事はこちら→【048】精緻で美しい大正時代の邸宅「旧柳下邸」vol.1

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☆ 柳下邸の建物と意匠 
2階への階段

柳下邸の設計者は不明である。関東大震災、戦争、ともに大きな被害に合わず持ちこたえた。公開にあたり、出来る限り創建時代の姿にと、文化財改修に携わった職人さんたちの手によって改修された。職人さんの弁で「古い家には、その家をつくった人や守ってきた人の思いや気持ちが宿っていて、丁寧に直していると、ふっと、それを感じる時がある」とあるが、この家のそれぞれの部屋で、また置かれた古い調度品を見ても「丁寧に使ってきた家だなあ」と感じる。
廊下

木の良さが味わえる家でもある。格子の引き戸、明かり欄間、書院窓、網代天井など。自然木を活かし物を掛けるなど、実用にしているものもある。屋根はフランス瓦であるが、これは日本では横浜発祥の水はけの良いと言われる瓦である。地元発祥のものを使っているのが嬉しい。
浴室

圧巻は浴室。最も美とは遠いと思える場所であるのに最も美しい場所とも言える。浴室天井は格天井で、水分が滴りにくい構造になっている。また換気を兼ねた透かし彫りが施されている。みごとな美と実用の融合である。
立ち火鉢

オルガン

いろいろな調度品も面白い。客用玄関に置かれた木製の立ち火鉢。これは、見た目も良く、客を大事にする心が表れている。そのほか桐の火鉢や装飾的なオルガンなど、見るべきものが邸内に溢れている。

☆ 豊かな気持ちになれる場所
また柳下邸ではスタッフの人々が素晴らしい。にこやかな顔で、庭木に水をやる姿は、まさしく自分の家に対するそれである。お客さんが少ない時には、いろいろお話を伺うことも出来る。その話しぶりも、この家が大好きで誇りに思っていることが感じられる。ここには好きなだけいることが出来、またスタッフの人々の雰囲気からも、こちらも見学というより、親戚の家にでも来たような気持ちになってしまう。
イベントのある、なしに関わらず、ここにいることで、ゆったりとした時と、目の贅沢、心も身体も緩んでいく開放感が得られる。東京からも近く行きやすい場所だ。出かけてみてはいかがだろうか。  
洗面所


【来週に続く・・・】

(小笠原真美/パフォーマンス・アーティスト)

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テーマ:建物探訪 - ジャンル:学問・文化・芸術

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