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【060】「Le journal de l'exposition=展覧会日記」Mar.29「三信ビル-華やかな頃 現在 そしてこれから」

三信ビル03291

前号で「4月の三信ビルの姿はどうなっているかわからない」と書きましたが、くしくも翌16日、建物記録作業のための足場仮囲ということで、外周部半分が囲まれました。

三信ビルで唯一営業していた喫茶店、「ニューワールドサービス」が3月30日、午後2時に57年の営業を終えます。
創業当時から変わっていない内装、長い間の煙草の煤で、白から茶色になった味のあるシャンデリア、独特の形のライト。
隣り合わせた他のお客さんたちと「ここの椅子は何時間、座っていても疲れない。本当に気持ちのいい椅子だよね。新しいお店のは、たいてい固いね。」という話になりました。
オーナーの息子さん、音楽家のウォン・ウィンツァン氏の心地よい曲が流れる中で、沢山の人が喋っていても、少しも騒がしくなく、かえって人の声が音楽のように聞こえるのがいつも不思議です。音楽をやっている人に言わせると、このビル自体が音の響きがとても良く、歌などがきれいに聞こえるそうです。

喫茶店で長く働いているM さんにお話を伺いました。
印象に残っているお客さんの声。
「東京に来るとどうしてもここに寄ってしまう。関所のようなものよ。」
「ため息出るほど忙しくても、ここでは仕事を忘れるんだよね。」
フランスで働いている若い女性が、自宅に帰らずビルに駆けつけて、「壊されるのはどうして。通り抜け出来るビルはめったにないでしょう。」
都電がある頃より日比谷に来ていて、帝国ホテルを常宿にしているイタリア人「滞在中は必ず三信ビルに来ます。昨年来て取り壊しと聞いて驚きました。力を貸してもらえるよう、人にも頼みました。」
また、M さんいわく、
「ここには実に様々な、いろんな職業の方が来ました。私も三信ビルが好きだから長く働いていました。このビルには不思議な力があるようです。きっと想いを込めて造った方たちの魂が伝わるのでしょう」

人が寛げる場所としても、趣のある造りとしても、誠に閉店が惜しまれます。

「三信ビルの保存を考える会」 聞き取り・本づくり担当 マミラジャ記


三信ビル03292

三信ビル03293

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