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【078】「Le journal de l'exposition=展覧会日記」March 29「アーティスト・ファイル」



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●アーティスト・ファイル展

公式HP
http://www.nact.jp/exhibition_special/2007/artistfile2008/index.html

国立新美術館で始まったアーティスト・ファイル。同時代に生きる作家の紹介と研究の蓄積を目指す新美術館の自主企画展です。グループ展といっても今回選なれた8人の作家の作品が一堂に会するのではなく、それぞれ独立した展示室が用意されており、各々その作家独自の世界が作り上げられています。

例えば、さわひらきの部屋。安全のため入場制限をしていますが、これは順番待ちをしても是非観ておきたい部屋です。暗闇に浮かびあがる6面のビデオ・プロジェクション。繰り返される映像を見ていると展示室外の時間軸から切り離され、吸い込まれるような、ゆらゆらと作品世界に入りこんでいくような錯覚に襲われます。その前室のパパペトルーの硬質な明るさとは違う空気、時の流れに身を委ね、座り込んで鑑賞するもよし、作品と対峙することで自らの記憶を遡るような感覚を味わえます。

今回の展示は旬の作家の展示室が次々に立ち現われ、写真・ドローイング・映像・インスタレーションと各々手法は違うものの、今という時代を体感できます。決して寄せ集めではなく、それぞれの物語が緩やかに共鳴し合ってひとつのハーモニーがあり、自分の周囲の空間が一回り大きくなったような豊かな時間が過ごせました。これからの美術動向を展望するという意味で、今後も定点観測したい企画ですね。

また出口ではカタログが販売されているのですが、8人の作家一人一人が別冊になっている、豪華な図録なので、こちらのチェックもお忘れなく!それぞれの作家ファイルにはカラー図版だけではなく、活動歴などが整理され、資料価値も高いものです。得てして現代作家の情報はギャラリーに所属していなかったり、研究者がいないと散逸しがちなので、編集された学芸の方の御苦労がしのばれます。事後にドキュメントも出版されるようなので、こちらも貴重な記録になりそうです。

この他、今回の展示はアーティスト・トークやワークショップなど関連イベントが色々予定されているので、まずは公式HPをチェックしてからお出かけになることをお勧めします。

【追記】
artistfile.jpg

先の展覧会日記で「記録集が出版されるらしい」と書きましたが、完成版を入手したのでご紹介します。
写真は安齋重男氏。展覧会が組み立てられていく過程と、完成した展示室の双方の写真が収録されています。冊子には最終版の出品リストが掲載されており、写真と併せて今回の企画の全容を概観できます。いずれも一回限りのインスタレーションの姿を知ることができる貴重な資料ですよね。先にご紹介した8冊組のカタログと同じBOXに収納できます。展覧会は5月6日まで。GWのお出かけスポットの候補にどうぞ。

【嶋田華子】
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